大幅に進化したワイヤレスマイク
今日は、RODEの最新ワイヤレスマイク、Rode Wireless Proの魅力と進化したポイントについてご紹介します。私自身、以前からRODE Wireless GO IIの愛用者ですが、この新しいモデルには特に興奮しています。音質、使い勝手、新機能 – この記事ではこれら全てに焦点を当てていきます。
上記にて本記事とほぼ同じ内容が動画で視聴できます。
Writer:アケサカ (ガジェットブロガー)
ついつい日々新しいガジェットを買ってしまうので、少しでも誰かの役に立てばと思ってレビューをしています。趣味は音楽とキャンプ。仕事はメディア関係。
製品の内容とデザイン
RODE Wireless Proのボックスを開けると、その充実した内容に驚かされます。まず目を引くのは、ハブ付き充電ケース。これまで別売りだったアクセサリが、すべてこのセットに含まれています。充電、収納、持ち運びの利便性が大幅に向上しているんですね。ラベリアマイク、風防などのアクセサリもしっかりとした品質。特にMagClipGOは、磁石で服に挟み込むようにマイクを設置でき、ユーザーの使い勝手を大きく改善してくれます。デザインも洗練されており、一目で高品質な製品だとわかります。
ラベリアマイク2つ、充電ケース、MagClipGOはそれぞれ単品で購入すると合計で35000円ほどするアクセサリーなので、良い価格のするWirelessProではありますが、内容を考えると妥当な価格だとは思います。ラベリアマイクには服に取り付けるピンはもちろん、毛足の長いものとスポンジタイプで風防が2種類ついているのも気が利いているポイント。
- ハブ機能付き充電ケースで、充電やパソコンに接続しての設定が便利に
- 本体マイクを使うようなセッティングをするのに便利なMagClipGO
- RODEのラベリアマイクは買ったら1本1万円する
次に機能に目を向けていきましょう
Wireless GO2からの進化ポイント
RODE Wireless Proの技術的な特徴は、まさにユーザーエクスペリエンスの向上を目指して設計されています。プラグインパワー機能は、カメラのオン/オフに連動してマイクも反応するため、撮影の手間を大幅に削減。また、32ビットフロート録音は、録音品質の新たなスタンダードを提供します。これにより、録音中の音量調整がほぼ不要になり、編集時の自由度が格段に向上します。
さらに、レシーバーにマイクを追加して、3つのマイクを同時に使用できる機能は、多様な撮影シナリオに対応可能です。3本目のマイクが入ることで複数人での撮影や外ロケなどもしやすくなり、YouTube撮影などではほぼ追加機材なしで取り回しができるようになると思います。
ゲインアシスト機能は、マニュアルで音量調節せずとも自動的にコンプをかけたように音量を平準化して録音してくれます。これは本体録音の32bit Floatには影響せず、ワイヤレス音声のみに影響する機能です。
いままでなかったハイパスフィルター(ローカット)も選択できるようになっており、劣悪な環境での収録もしやすくなっています。ただし、ノイズキャンセリング機能がついているわけではないので、動画編集時にノイズリダクションフィルターを使うか、ライブ配信などでは最初からノイズキャンセリング機能がついたマイクを使うほうが便利かもしれません。
タイムコードは複数の音声素材と映像素材に同様の時間データを付与することで、編集時に自動的に複数素材を同じ時間軸に揃えることに利用できます。テレビのように3カメ、4カメ使うケースは一般の利用シーンでは少ないかもしれませんが、本体録音の音声データと映像データを合わせるときなどには有効に利用できます。
- 32bitFloatとGAIN Assist機能で音量調節の煩わしさや失敗がなくなる
- 3本目マイク、タイムコードなどを利用して撮影の幅が広げやすい
- 電源の自動ON/OFF連動など細かな使い勝手も向上
実際の使用体験: オーディオ品質と実用性
実際にRode Wireless GO IIとProを比較してみると、音質の違いは歴然。Proの方がより深みのある、豊かな音を捉えていることが分かります。特に、音域の広さとクリアさは、後の編集作業において大きな利点となります。ただ、あいかわらず本体サイズが若干大きめなので、目立たない場所への装着を考える必要がありそうです。しかし、このオーディオ品質と実用性を考慮すれば、少々の大きさは気にならないレベルかもしれません。音質が気になる方は動画バージョンでご視聴ください。
総評、価格とパフォーマンスのバランスがいい
最後に、RODE Wireless Proの価格ですが、68,200円と消して安い製品ではありません。しかし、その性能と機能を考慮すると、十分に納得できる範囲です。特に、プロフェッショナルな録音を求めるユーザーや、より高品質なオーディオ体験を望む方にとっては、投資する価値のある製品だと言えるでしょう。サイズと目立ちやすさは若干のデメリットですが、それを補って余りある優れたオーディオ品質と使い勝手を提供します。
メリット
- プロユースでも使える音質の向上
- 32bitFloatで音割れ知らず、オートゲインで調整も不要
- オプションパーツが最初から全部ついている
- GO2から全体的に細かな使い勝手が向上
- タイムコードで複数素材利用時も編集が楽に
デメリット
- 本体が相変わらず大きいし見た目もシンプルとは言えないので胸元についていると目立つ
- ノイズキャンセリングなどは無いので、過酷な収録環境だとあとから編集が必要そう
詳細は商品リンクからご確認いただけます。興味を持った方は、是非詳細をチェックしてみてください。
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