衣類の収納スペースが足りなくなって困ったことありませんか?
私も最近物が溢れ、部屋が狭くて困っていたのですが、壁や天井の空間を収納として活用することで、限られたスペースをより効率的に使うことで解消が可能です。本記事では、賃貸住宅でも使える「STAND BAR4」と「ラブリコ」を活用して、ハンガーパイプとハンガーラックをDIYする方法をご紹介します。

実際に設置してみた結果、収納力の向上はもちろんのこと、デザイン性や使い勝手の面でも満足度の高い仕上がりとなりましたので今回はそんなDIYの内容をご紹介します。
上記にて本記事とほぼ同じ内容が動画で視聴できます。

Writer:アケサカ (ガジェットブロガー)
ついつい日々新しいガジェットを買ってしまうので、少しでも誰かの役に立てばと思ってレビューをしています。趣味は音楽とキャンプ。仕事はメディア関係。
収納の課題とDIYの目的
今まで使っていたハンガーラックの問題点
今回のDIYのきっかけは、部屋の収納不足です。従来使用していた「バウヒュッテ BHB1000HR」というハンガーラックは、シングルベッドの上に設置するタイプで、
✔ スペースを有効活用できる設計
✔ 約10着の衣類を掛けられる
というメリットがありました。

しかしながら、いくつかの問題点も浮かび上がりました。
- 耐荷重が10kgと制限があるため、冬物のアウターを複数掛けると限界を超えてしまう
- 横幅が100cmと大きく、部屋の動線を圧迫する
そこで、空いている壁面や天井のスペースを活用して、新たな収納エリアを作ることを目標にDIYを行うことにしました。
DIYに使用した資材たち
STAND BAR4(アイワ金属)
STAND BAR4は、石膏ボードの壁にピンを打ち込むことで、壁のダメージを最小限に抑えつつも高い耐荷重を確保できるアイテムです。

✅ STAND BAR4の特徴
- 耐荷重:50kg(STAND BAR6は70kgまで対応)
- 細いピンを複数打ち込むことで強固に固定できる
- 壁の穴を最小限に抑えられるため、賃貸住宅でも使用可能
DIYの定番である「ラブリコ」と比較すると、ラブリコの耐荷重(1本あたり20kg)よりもなぜか耐荷重があるため、重量のあるものを収納する際に適しているというメリットがあります。
※心配なら設置する柱の本数を増やすことで対応もできます。
1×4材(30cmカット)
STAND BAR4を使用するには、別途1×4(ワンバイフォー)材が必要になります。今回は、ホームセンターで購入した30cmの1×4材を2本用意し、壁面収納のベースとしました。

ラブリコ(LABRICO)&2×4材
ハンガーラックには、突っ張り式のDIYパーツである「ラブリコ」を使用しました。
✅ ラブリコの特徴
- 2×4(ツーバイフォー)材を天井と床に突っ張って固定できる
- 耐荷重は1本あたり20kg(2本使用で40kgまで対応可能)
- 賃貸でも壁に穴を開けずに収納スペースを増設できる
このラブリコを活用し、ベッドの足元にハンガーラックを新設することにします。
ピラシェル棚柱、棚受け、パイプ受け

最初にレールを取り付けておけば、あとは好きな位置に棚受けと棚板を設置するだけで好きな場所に好きなだけ棚やハンガーパイプを設置することが可能です。
いくつかのメーカーから出ており、有名なブランドは「ロイヤル」と「ピラシェル」でこの2つは大抵のホームセンターで手に入るでしょう。ロイヤルのほうがやや高価かつ丈夫らしいので、業務用であったり頑丈さを必要とする場所で使うのがいいと思いますが、今回はあまり重いものを乗せる想定がなかったため、ピラシェルを使うことにします。
STAND BAR4を使った壁面収納の作り方

①1×4材にSTAND BAR4を取り付ける
まず、1×4材にSTAND BAR4のパーツをネジで固定します。この際、上下に5cm程度の余白を確保しながら設置するのがポイントです。
作業は電動ドライバーで行うのがベター。また、作業をスムーズに進めるため、2×4材用の定規を使うとセンターのマーキングが容易になります。500円程度で購入可能なので合わせて買っておくといいかも。
② 壁にSTAND BAR4の固定パーツを取り付ける
STAND BAR4には、壁に固定するためのピンが付属しています。このピンを9本ずつ打ち込むことで、強力に固定することが可能です。
✅ ピン打ちのポイント
- ピン打ち用の棒パーツで押し込む
- 下地の木材に当たるとピンが入りにくいため、その場合は金槌を使って打ち込む
- 下地に打ち込む際は結構な音がなるので日中に作業しましょう

③ 1×4材を壁にセットし、棚板を取り付ける。
ピンを打ち終えたら、1×4材を上からはめ込むだけで完成です。しっかりと固定されているかを確認した上で、棚板やハンガーパイプを設置していきます。
今回は棚板の調整や増減を行いやすくするため、ピラシェル棚柱と棚受けを使っています。ピラシェルの棚受けはマットなブラックで質感も良くていいのですが、その分多少コストがあがります。安さを最重視するのであれば、ネジ止め出来るアイアンの棚受けなんかは100円ショップでも売ってますので、そのあたりを活用してコストを下げましょう。
なお、今回ハンガーパイプは家に余っていた平安伸銅の突っ張りポールを流用しています。経がハンガーパイプとして丁度よかったのと、長さを調整できる機構が今回設置した棚板と長さを合わせるのに丁度良かったです。
✅ 設置時の注意点
- STAND BAR4の耐荷重は50kgだが、1×4材や棚板の重量も考慮する必要がある
- 過剰に荷重をかけないように注意し、棚板の全体に均等に荷重がかかるように棚受けの設置場所を検討する

ラブリコを使ったハンガーラックの作り方
ラブリコの使い方に関してはサラッと紹介しますが、天井の幅より95mm短いツーバイフォー材を用意し、ラブリコアジャスターをはめた後、床と天井で突っ張って柱を作ります。
ツーバイフォーの柱に対して、ピラシェル棚柱(レール)をネジ止めで設置し、棚受けやハンガーパイプ受けを設置すればOK。

- ベッドの足元に設置することで、省スペースでの収納が可能(別途上の空中に服がかかっている状態)
- ベッド側にはハンガーパイプを、反対側には棚板を設置
通常販売しているハンガーラックは安価なものだと2~3千円ぐらいからありますが、デザインがあまりよくなかったり、多くの服を掛けられるものであれば足回りがどうしても大きくなってしまいがち。ツーバイフォーを活用したハンガーラックは場所移動のしづらさこそあるものの、設置している床の面積の小ささ、そして天井まで棚を作れることによる収納量の多さにおいてとても優秀だと作ってみて感じました。

なお、棚板も好きなだけ増やせますが、今回作った横幅80cmだと、奥行き20cm、厚さ15mmのメルクシパイン集成材で1枚あたり1400円程度します。棚受けが1セット1000円程度なので、棚1つあたり2400するわけです。4つ作ればそれだけで1万円。棚の使い勝手とコストに関してはよく検討するようにしてください。
まとめ:DIYで快適な収納スペースを確保
今回のDIYでは、STAND BAR4とラブリコを活用することで、賃貸でも壁や天井のスペースを有効活用できる収納システムを構築しました。
✅ STAND BAR4の活用ポイント
- 賃貸でも使えるピン固定方式
- 50kgの耐荷重で頑丈な収納が可能
✅ ラブリコの活用ポイント
- 突っ張り式で壁を傷つけずに設置可能
- ハンガーパイプや棚を自由に組み合わせられる
「収納スペースを増やしたいけれど、壁に大きな穴は開けられない」という方にとって、STAND BAR4とラブリコの活用は有効な選択肢となるでしょう。
このDIYが、収納スペースの有効活用を考えている方の参考になれば幸いです。
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