約1万円で買えるStreamDeckのような左手デバイス、GORIO Short Cuts Pro。コスパよく左手デバイスを導入したい方にオススメ。

3.0
作業効率化

StreamDeckに見えます?違うんですよこれ

上記にて本記事とほぼ同じ内容が動画で視聴できます。

デスクワークが多い人の望みといえば、可能な限り作業効率を上げたいということではないでしょうか。私も気づけばキーボードやマウスはかなり厳選して自分に合うものを見つけて使ってますし、左手デバイスなんていくつも購入し、今では左手が何本あっても足りません。

さて先日、Amazonを眺めていると気になる商品を見つけました。こちらです。

見た目がただただStreamDeckなんですが、これはStreamDeckでなく、GORIO Short Cuts Proという商品です。本体の質感や見た目はもちろんですが、商品説明などを見ても本家との違いがほぼわかりません。

StreamDeckとは液晶パネルのボタンに、好きなショートカットやマクロを割り振ることができる左手デバイスです。液晶パネルにどのような動作をするボタンかを表示させることができるため、視覚的に操作が理解しやすい。
これがあればExcelやPhotoshopなど、ショートカット多めのアプリケーションでもショートカットを一切暗記する必要なく、よく使う機能などをボタンとして設定できます。

製品パッケージの中には、本体以外に、USBケーブル(AtoC)とスタンドが入っています。
スタンドは4段階で角度を調整することができ、ボタンが見やすいように角度をつける、コンパクトに設置したいので平たくする、といった調整が可能です。

設定ソフトウェアも一緒で使いやすい

左手デバイスのボタン動作の設定は専用のソフトウェアにて行います。GORIOについてもStreamDeckと同様のソフトウェアを使って行います。設定は簡単で、予め用意されている動作アイテムをドラッグして設定したいボタンの場所にドロップするだけ。

テキストの入力、Webサイトの表示、特定のキーボード入力、動画や音声の再生・停止といった基本的な動作は当然用意されています。それ以外にも、SlackやZOOMといった業務でよく利用するアプリケーションや、OBSなどライブ配信に利用するアプリケーションなど、左手デバイスを買う人がよく利用するであろう動作は予め用意されています。

ボタン設定はページごとにセットをまとめておくことが可能です。固定で設定することや、ページを切り替える動作を設置することで、ボタン内でディレクトリ構造のように作ることが可能です。
また、フォーカスが当たっているアプリケーションに合わせて自動的にページもそのアプリに合わせてダイナミックに切り替わるよう設定することが可能です。PremiereProとPhotoshopを同時に利用するようなケースでも、画面上でアプリケーションを切り替えるだけでそれぞれのアプリ用のページに切り替わるため大変便利です。

使いこなせば可能性無限大なマクロ機能

左手デバイスが便利なのはショートカットを覚えなくてよい、というだけではありません。真価はマクロ設定にあると思います。

マクロ設定は、複数の動作をボタン1つ押すことで一連動作させるように設定できる機能です。例えば、Excelで今のセルの値をコピーして5つ右のセルにペーストするみたいな動作をキーボードの動作として記憶させれば、ボタン1つで離れたセルに値をペーストするボタンが作れたり、マシンを立ち上げた直後に、今から開始する作業に合わせて必要なアプリケーションをまとめて起動する。といった動作をさせることが考えられます。
同じような作業を日々行うような方には使いこなせば可能性は無限大なんじゃないでしょうか。

プラグインストアで新たな機能を手軽に追加

本家StreamDeckと同様に、プラグインストアも用意されています。プラグインストアは、サードパーティーのプラグイン制作者が作成したソフトウェアごとの動作設定をボタンひとつでインストールできるサービスです。

ストアという名前になっていますが、現状お金の支払いは不要です。

AdobeやOfficeなどの定番ソフトはもちろん、それ以外にもニッチなアプリケーションに対する設定が公開されており、自分で1から設定を作らずともすぐに設定を導入することができます。ありがたや。

プラグインだけでなく、アイコンもストアからダウンロードできます。アイコンは文字通りボタンに表示する画像です。YouTubeやFacebookといったような利用者の多いSNSのアイコンも入っていますし、イラストなどもあるので、テキストを入れただけの殺風景なボタンにならないように工夫できます。

リスクを多少許容できる人にはかなりハイコスパ

さて、それではGORIO Short Cuts Proの特徴を踏まえて、メリット・デメリットを整理していきます。

メリット

  • 性能と価格を考えたら最もコスパが高い
  • 設定ソフトウェアの完成度が高く、ガイドなどを読まずともすぐに設定を使いこなせる
  • プラグインストアにも概ね必要なソフトウェアに対する設定は公開されている

デメリット

  • プラグインストアの中に、StreamDeckが制作したプラグインがなく、プラグインの多さは本家に劣る
  • サポート体制がStreamDeck(Logitech)に劣る、仮にアプリケーションがサポート終了すると動かなくなる

なお、定番の左手デバイスとしてもう一つLoupedeckというものがあるのですが、そちらはツマミやダイヤルなどが多く配置されており、Premiere ProやLightroomなどよりクリエイティブ系ソフトを操作するのに向いています。GORIO Short Cuts ProやStreamDeckに向いている方は、そういったクリエイティブソフトを使わない方、もしくはそんなことより安さを何より求めたい方。などになるかなと思います。

液晶の見やすさやボタンの押し心地も非常に質感が高く、机の上にあるとテンションが上がる見た目をしている左手デバイスだと思います。謎のメーカーであるということが一番懸念点かと思いますが、初めての左手デバイスの一歩としてはかなりオススメできる製品だと思いました。

Writer:アケサカ (ガジェットブロガー)
ついつい日々新しいガジェットを買ってしまうので、少しでも誰かの役に立てばと思ってレビューをしています。趣味は音楽とキャンプ。仕事はメディア関係。

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