発売日即買い。AirPods Pro 3は「2から乗り換え」でも満足だった【レビュー】

5.0
イヤホン

第2世代を長く使ってきた筆者が、第3世代を発売日に入手して実際に使い込んでみた。
結論から言えば――2からでも乗り換える価値あり
装着感、音質、ノイズキャンセリング(ANC)、耐水性、あらゆる面で地味ながら確実な進化を感じたので実際の使用感含めて詳しくレビューしていこうと思います。

  1. AirPods Pro 第2世代との実使用差(装着感・音質・ANC)
  2. 第3世代で追加/進化した主要機能(IP57、カメラ操作、頭のジェスチャーなど)
  3. 設定時の注意点やライブ翻訳機能の現状

Writer:アケサカ (ガジェットブロガー)
ついつい日々新しいガジェットを買ってしまうので、少しでも誰かの役に立てばと思ってレビューをしています。趣味は音楽とキャンプ。仕事はメディア関係。

※こちらの動画で本記事がより詳しく視聴できます。

開封と外観:見た目はほぼ同じでも中身は刷新

外観は第2世代とほぼ同サイズで、ケースもおおむねそのまま流用可能。
ただし、充電ケースのペアリングボタンが廃止され、タップ操作でペアリングに入る仕様に変わった。
さらに、イヤーチップにはXS・XXSサイズが新登場。小耳ユーザーでもフィットしやすくなった。

付属ケーブルはなし。セットアップは従来通り簡単。

装着感:やや深めに入り、密閉感が向上

装着した瞬間に感じるのは、より深く収まる感覚。前世代より多少長くなって耳に深く入るようになっているようす。同じMサイズでも密着度が高まり、遮音性が向上した。
ケースからの取り出しは若干固めだが、慣れれば問題なし。

音質:低音と高音が前に出て、ボーカルはよりクリアに

第2世代より音の立体感が増し、臨場感が明確に向上
低音は厚みがありながら締まり、高音は伸びやか。ボーカルも埋もれず自然に前に出てくる。
一方で、SONYやBOSEのような「重低音特化」ではなく、日常リスニングに最適化されたフラット寄りのチューニングの範疇ではある。音楽を第一優先として、深く浸りたいという方は素直にBOSEかSONYを選択したほうがいいだろう。

ノイズキャンセリング:確実に強化

環境音(雨音)を再生して比較したところ、第2世代よりも明確に静か
公称の「2倍向上」ほどではないが、体感で約30〜40%強化されている印象。
外音取り込みモードの自然さは健在で、ここも体感、前世代より向上している。装着感の向上もあいまって、もはや装着していないかのような開放感。わかりやすく表現すると、つけているときと外しているときの聞こえ方の違いがほとんどない。

ただし街中では安全のため、ANCの過信は禁物。


IP57対応:雨・汗・水しぶきに強くなった

本体だけでなく充電ケースもIP57準拠
小雨やランニング時の汗、手洗い中の水滴程度なら全く問題なし。
「落としても助かる可能性がある」程度の防水性能が心強い。
ただし長時間の水没やシャワー直撃は非推奨

その他、第3世代で追加された新機能

  • XS/XXSイヤーチップ:小耳ユーザーでも安定した装着感。
  • カメラコントロール機能:AirPodsを押すだけでiPhoneのシャッター操作が可能。
  • 頭のジェスチャー機能:縦・横の動きで通知関連操作。ただし機能割り当ては限定的。
  • パーソナライズド空間オーディオ:顔のスキャンで音場を最適化。映画視聴時に効果大。
  • ライブ翻訳機能(β):両耳を長押しで起動。現時点では日本語→英語はベータ版のみだが使えはする。
    ※なお、翻訳機能は第2世代でも利用可能。翻訳目的だけなら買い替え不要。
    ※あらかじめ言語パックをダウンロードしておく必要がある

第2世代ユーザーは買い替えるべき?

こんな人には乗り換えをおすすめできる。

  1. 通勤・カフェ作業などで静寂を求める人
  2. 長時間装着する人(フィット感の改善が効く)
  3. 雨天・屋外で使う機会が多い人
  4. ケースを流用してコストを抑えたい人

第2世代の完成度は高いが、日常の快適度を上げるには3の進化は実感できるレベル
細部の完成度が上がり、毎日の使用ストレスが確実に減った。

派手さはないが、日常が確実にアップデートされる

AirPods Pro 3は「静かに強化された完成形」。
音質・ANC・耐久性のどれもが“ちょっと良い”ではなく、体験の質を底上げする改良になっている。
第2世代からの買い替えでも後悔しない。むしろ、長く使うほど違いが出るイヤホンだ。

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